韓国機械材料研究所(KIMM)は、科学技術協議会(NST)傘下で、カナダ自然資源省(NRC)と持続可能な資源技術に関する国際協力の新たなプラットフォームを設立するための覚書(MoU)に署名しました。この覚書は、KIMMのグローバルな研究開発ネットワークの戦略的拡大を支援し、カーボンニュートラルへの移行に寄与する具体的な技術成果の創出を目指しています。
2025年7月28日、KIMMはNRCの先進製造技術センター(AMTC)を訪問し、インテリジェント製造自動化や複合材料を用いた航空機生産、メンテナンステクノロジーに関する協力について議論しました。また、NRCの輸送・製造部門副社長Ibrahim Yimerや関連研究者と会い、インテリジェント製造プロセスにおける共同研究の可能性を探りました。さらに、技術セミナーの開催や研究者交流の促進についても検討しました。
KIMMは、世界有数のAI研究機関であるモントリオール学習アルゴリズム研究所(MILA)を訪問し、先進製造AIやデータ駆動型基礎研究、AIとロボティクスの融合に関する共同研究について話し合いました。MILAの強化学習や機械学習、具現化AIの専門知識を活かし、韓国の製造環境に適したAIソリューションの開発が期待されています。
また、2025年7月28日から8月1日まで、KIMMはモントリオールで開催されたカナダ・韓国科学技術会議(CKC 2025)に参加し、国際協力セッションを共催し、主要な研究成果を発表しました。「水素の生成、貯蔵、利用技術セッション(KIER-KIMM)」では、高温電解(SOEC)システムの性能と経済分析結果を示し、韓国の水素技術のリーダーシップを強調しました。「韓国・カナダ産業技術協力セミナー」では、共同研究開発成果を生み出す戦略や二国間のイノベーションシナジーを高める方法について議論しました。