地中海沿岸の国々のリーダーが移民ルートについて議論を行った。

リビアから地中海を越えてヨーロッパを目指す移民のルートが、トルコ、イタリア、リビアの首脳会議での主要な議題となった。トルコのエルドアン大統領は、イタリアのジョルジャ・メローニ首相とリビアのアブドゥルハミド・アル＝ドベイバ首相と共に、移民問題や他の協力の可能性について話し合った。エルドアンは、地中海の不規則な移民流入に対する三国間の協力の重要性を強調し、「長期的で持続可能な解決策」が必要であり、多国間の調整が不可欠であると述べた。リビアは北アフリカからの移民の主要な出発点の一つであり、地域の競合勢力であるロシア、トルコ、エジプト、アラブ首長国連邦もその政治的対立に関与している。トルコはリビアのトリポリ政府を支持しており、2020年には軍事要員を派遣し、海上境界に関する協定を結んだ。2022年にはエネルギー探査に関する予備協定も締結した。トルコとイタリアは防衛産業での協力を強化し、相互貿易を増やすことを約束している。イタリアのレオナルド社とトルコのバイカル社は無人航空機の共同事業を設立することを発表し、トルコはイタリアを含むコンソーシアムから40機のユーロファイター・タイフーン戦闘機を調達する計画を進めている。