電動バッテリー製造会社AYK Energyは、世界初の完全電動国際高速フェリーにバッテリーを供給する契約を獲得しました。スペインのフェリー運営会社Baleàriaは、スペインのタリファとモロッコのタンジェを結ぶ18マイルの航路で、電力推進のみで運航される最先端のカタマランフェリー2隻を運営します。これらのフェリーは、アモン造船所で建造され、225台の車両と804人の乗客を収容可能で、13.8MWhのバッテリーを搭載します。AYK Energyの創業者クリス・クルーガーは、プロジェクトに選ばれたことを「光栄」とし、スペインの代理店Vulkan Española S.A.のホセ・イグナシオ・クエンカ氏の役割を強調しました。AYKのバッテリーソリューションは、安全でコスト効率が高く、スペイン政府の輸送の脱炭素化を支援するものとされています。バッテリーはリチウム鉄リン酸(LFP)技術を使用しており、従来のニッケルマンガンコバルト(NMC)バッテリーよりも安全性、信頼性、寿命に優れています。Baleàriaの新プロジェクトディレクター、パブロ・ガルシア・アンドゥイザ氏は、このプロジェクトを「先駆的、革新的、技術的に進んだ」と述べ、Baleàriaを持続可能な輸送のリーダーにすると語りました。また、電動フェリーは炭素排出を排除するだけでなく、騒音や振動も減少させ、乗客の快適さを向上させるとしています。高度な充電システムにより、フェリーはわずか40分でバッテリーを充電できます。このシステムは、タンジェとタリファの両方で自律型ロボットアームを使用して、陸上の電源に直接接続します。
AYK Energyが提供する、世界初の完全電動の国際高速フェリーが登場しました。
