John Vogt(元Halliburtonのグローバルロジスティクス副社長、ヒューストン大学ダウンタウン校の客員教授)が、国際的な貿易ルールであるインコタームズに関する最新情報を提供しています。今回は、特定の商品の輸出においてECCNコードとライセンスの重要性について解説しています。
商業請求書(CI)は、送信者、送付先、支払者の情報を含む3つの部分から構成されています。輸入関税の決定には、税関の分類と原産国が考慮され、CIには輸出許可やライセンス情報も含まれます。ECCN(輸出管理分類番号)は、特定の国への輸出に必要なライセンスの種類を示します。一般的な商品でも特定の国への輸出時にはライセンスが必要な場合があるため、注意が必要です。
ECCNは、数値とアルファベットの組み合わせで構成され、アイテムのカテゴリや特性を示します。ECCN番号を取得したら、必要なライセンスを調査し、輸出先の国に応じた制限やライセンスの種類を確認することが重要です。
例えば、アメリカから輸出されるウエットスーツは、特定の用途や国によってはライセンスが必要になる場合があります。また、ライセンスは異なる機関によって規制されており、誤った申請は追加料金を引き起こす可能性があります。
企業は、輸出商品に関するECCNやライセンス情報をデータベースで管理し、最新の情報を常に反映させることが求められます。最終的には、正しい情報を提供し、スムーズな通関を目指すことが重要です。