2025年5月5日、フィリピン海軍のBRP Emilio Jacintoが、スカボロー礁の南東約11.8海里で、中国の軍艦2隻と中国海警の船に危険に近づかれた。これはフィリピンの排他的経済水域内で発生したが、中国が主張している地域である。フィリピン軍(AFP)によると、BRP Emilio Jacintoはフィリピン沿岸警備隊や水産資源局の船と共に活動していた。中国の江凱II級フリゲート艦2隻(艦番号554と573)と中国海警船(艦番号5403)が「脅威的かつ挑発的な」行動をとり、BRP Emilio Jacintoの前を危険な距離で横切ったり、接近したりした。軍の報告によれば、BN 573は非常に短い距離でBRP Emilio Jacintoの前を横切り、衝突のリスクを増大させた。BN 554はフィリピンの艦船を密かに追尾し、海警船もJacintoの航路を遮ろうとした。フィリピン軍は、このような行動が国際海事法、特に海上衝突回避の国際規則(COLREGs)に違反していると強く非難し、中国の行動が航行の安全に直接的な脅威を与えると述べた。にもかかわらず、BRP Emilio Jacintoは無事にパトロールを完了した。
中国の艦船がフィリピン海軍と接触の危険がある状況が、領有権を巡る礁近くで発生した。
