アメリカはフィリピンに新しい無人ドローンボートを送付し、南シナ海の水域を保護する支援を行っています。これは、フィリピンの防衛能力を強化するための5億ドルの軍事支援パッケージの一環です。アメリカのロイド・オースティン国防長官は、パラワンを訪問中にこの納入を発表し、フィリピン海軍による新技術のデモを視察しました。
ドローンボート「マンタスT-12」は、小型の全電動船で、監視用の高度なカメラやセンサーを搭載しています。これらはフィリピンが自国の水域を巡回し、排他的経済水域(EEZ)を脅威から守るために設計されています。オースティン長官は、これらのボートがフィリピンの安全にとって重要であると強調し、「アメリカはフィリピンの防衛に深くコミットしている」と述べました。また、米国とフィリピンの防衛協定がフィリピン軍への武力攻撃に対する保護を保障していることを思い出させました。
マンタスT-12は約3.6メートルの長さで、最大64kgの機器を搭載可能です。岸や船から発進できるため、さまざまな任務に柔軟に対応できます。フィリピン海軍はすでに4隻のT-12と、より大きなT-38モデル1隻を保有しており、こちらはより要求の厳しい任務に使用できます。
さらに、オースティン長官はアメリカがフィリピンのサイバー防衛能力の向上も支援することを示し、フィリピン軍が新しい無人ボートを安全に制御・運用できるようにすると述べました。このドローンボートの納入は、フィリピン海軍にとって重要であり、無人水上艦を初めて持つことになります。