ラテンアメリカ初の電動タグボートが、イスタンブールのトゥズラ湾にあるサンマール造船所で進水しました。この船は、1月にエンパ(ENAP)とSAAMの間で締結されたサービス契約に基づき、チリに到着する予定です。このプロジェクトは、両社のエネルギー転換への取り組みを示すもので、電動推進システムにより温室効果ガスの排出をゼロにし、環境や水中の騒音を最小限に抑えます。進水後、船は静的安定性と運用性能を評価するための海上試験を行います。エンパの供給チェーンマネージャー、マウリシオ・ナベアス氏は、このプロジェクトがチリのチャカブコ港のサービスニーズを満たし、物流チェーンにおける炭素排出量と環境騒音を減少させる重要なステップであると述べました。この電動タグボートは2025年上半期にチリに到着し、チャカブコ港で接岸・離岸作業を支援します。船の全長は25メートル、幅は13メートルで、最大牽引力は70トンを超えます。SAAMの持続可能性および開発マネージャー、パブロ・カセレス氏は、この船が最高の安全基準で運用されるための重要なマイルストーンであるとコメントし、CO2排出量を現在の運用と比較して100%削減することを強調しました。