2024年12月3日、IMO(国際海事機関)は「海上での卓越した勇気に対する賞」を、2組の候補者に授与しました。一つは、無人航空機に襲われた後、火災を抑えた油タンカー「マーレン・ルアンダ」の船長と乗組員、もう一つは、ハリケーンの最中に4隻の船から6人の遭難者を救助したタグボート「ペメックス・マヤ」の船長と乗組員です。
受賞者たちは2024年12月2日にロンドンで開催されたIMO年次賞授賞式でメダルと証書を受け取りました。この授賞式は、海上安全委員会(MSC 109)の初日の後に行われました。
IMOの事務局長アルセニオ・ドミンゲスは、受賞者の勇敢な努力を称賛し、彼らの行動が他の人々にとってのインスピレーションであると述べました。
「マーレン・ルアンダ」の船長アヴィラシュ・ラワットと乗組員は、無人機による攻撃後の火災に対処する際の勇気と決意を評価され、2024年1月26日にナフサを積載していた同船は攻撃を受け、火災を発生させました。ラワット船長は迅速に消火活動を指揮し、乗組員の安全を確保しつつ、船の航行能力を維持しました。
一方、「ペメックス・マヤ」の船長ホルヘ・フェルナンド・ガラビス・フエンテスと乗組員は、2023年10月25日にハリケーン・オティスによる極限の気象条件下での6人の遭難者の救助で評価されました。彼らは、暗闇の中で複雑な救助操作を行い、全員を無事に救助しました。
授賞式では、国際海事賞を受賞したイアン・フィンリー船長も表彰されました。