スイスの海洋パワー企業WinGDは、主要な船主のエンジン変更に伴い、16基のX-DFデュアル燃料エンジンの注文を受けました。この決定は、WinGDの信頼性の高いパフォーマンスとX-DF技術の継続的な進化、さらに今年初めに成功裏に導入されたX-DF2.0シリーズが影響しています。元々選ばれていたエンジンの運用と納入の信頼性に関する懸念から遅れての注文となりましたが、WinGDとエンジン製造業者、造船所、そしてすでにX-DFエンジンを使用している船主との緊密な協力により、建造スケジュールには影響がありませんでした。
WinGDの販売ディレクター、フォルクマール・ガルケは、「私たちは第一選択肢になることを目指していますが、重要なお客様からの注文が増えたことを嬉しく思います」と述べています。X-DFエンジンは2016年に導入され、800台以上が稼働または注文中で、800万時間以上の運用実績があります。iCERやVCR技術などの革新により、X-DFは低圧デュアル燃料エンジンとしての地位を確立し、高圧ディーゼルエンジンに比べてコストと排出量を削減しています。
最新のX-DF2.2モデルは、LNG船に特有の5気筒構成に最適化されたコンパクトなデザインを持ち、設計の柔軟性を高めつつ高い性能と効率を維持しています。また、WinGDはエンジン製造者や造船所との継続的な協力を通じて、VCRを搭載したX-DF2.0エンジンを標準的な船舶設計にシームレスに統合しています。最近の組織再構築は、船舶統合段階でのサポート強化を目指しており、進化するエンジンパワーの需要に応える準備を整えています。