第3回合同ILO-IMO三者協議ワーキンググループが、スイス・ジュネーブで11月26日から28日に開催され、拘束された海員に対する公正な扱いに関するガイドラインを採択しました。このガイドラインの目的は、疑わしい犯罪に関与する海員の人権と正当な利益を認識し、拘束される海員が公的機関から公正に扱われ、調査や拘留が必要以上に長引かないようにすることです。ガイドラインは、港国、旗国、沿岸国、海員の国籍国、船主、海員に対する指針を含んでいます。今後、このガイドラインは2025年3月に予定されているIMO法律委員会の次回のセッションに提出され、採択される予定です。
ILOとIMOが共同で開発した他の海員関連のガイドラインには、海員の放棄事例の取り扱いに関するガイドライン（2022/2023年採択）、海上事故時の海員の公正な扱いに関するガイドライン（2006年採択）、海員の個人傷害または死亡に関する契約上の請求に関する船主の責任に関するガイドライン（2001年採択）、海員の放棄に対する財政的保証の提供に関するガイドライン（2001年採択）があります。
