海上労働者の不当拘束に関するガイドラインが採択され、犯罪に関連する拘留における公正な扱いが求められています。

海上労働者の権利に関する議論は、国際労働機関（ILO）と国際海事機関（IMO）で数十年にわたり行われてきました。2024年11月26日から28日にスイス・ジュネーブで開催されたILO-IMO合同三者作業部会の第3回会合では、犯罪に関連して拘留された海上労働者の公正な取り扱いに関するガイドラインが採択されました。このガイドラインは、2025年3月のIMO法務委員会の次回セッションで正式に採択される予定です。ガイドラインの目的は、犯罪に関与する海上労働者の人権と正当な利益を認識し、拘留された海上労働者が公的機関によって公正に扱われること、また調査や拘留が港国または沿岸国の法律に従って必要以上に長引かないようにすることです。ガイドラインは、港国、旗国、沿岸国、海上労働者の国籍国、船主、海上労働者への指針を含んでいます。