デンマークのエスビャウ港から、アメリカのバージニア州沖にある「Coastal Virginia Offshore Wind Farm」向けの洋上変電所基礎ジャケットが重量物運搬船「BIGLIFT BAFFIN」に積まれ、輸送が開始されました。この基礎ジャケットは高さ60m、重量2,445トンで、同プロジェクトでは3基の洋上変電所が計画されています。製造はBladt IndustriesとSemco Maritimeのコンソーシアムが担当しており、ジャケットの設計や製造、電気機器の設置を行っています。
「BIGLIFT BAFFIN」はエスビャウ港を11月28日に出港し、デンマークのオールボーで洋上変電所のトップサイドを積み込む予定ですが、12月5日時点でスカーイェン沖に停泊中です。トップサイドの重量は3,800トンで、2024年1月にスペインからデンマークに輸送され、艤装作業が進められています。
また、モノパイル設置作業は絶滅危惧種のタイセイヨウセミクジラの保護のため、11月から翌年4月まで実施されない予定です。Dominion Energyの発表によると、風力タービン用の78基のモノパイル基礎と洋上変電所の基礎杭4基の設置が完了しています。洋上変電所基礎ジャケットは、事前に設置された基礎杭に挿入される構造です。