ポルトガルは、ビアナ・ド・カステロ沖に新たな技術自由区域の手続き規則を公式に署名し、オフショア風力発電の新時代を迎えようとしています。この発表は、リスボンで開催された国際会議でなされ、ポルトガルとノルウェーのオフショア風力供給チェーンの発展がテーマとなりました。ポルトガルの海洋問題担当国務長官リディア・ブルカオンは、オフショア再生可能エネルギー配分計画(PAER)の承認作業が加速していると述べ、これが業界の期待に応える基盤となるとしました。
会議は、2021-2030年の国家エネルギー・気候計画(NECP)の更新版発表から数か月後に行われ、ポルトガル政府は2030年までに2GWのオフショア風力目標を設定しました。ブルカオン長官は、ポルトガルとノルウェーが海に深く結びついているとし、海洋を基盤とした持続可能な解決策の開発において独自の立場にあると強調しました。
ポルトガル政府は、リカバリー・レジリエンス計画に基づき、大西洋の広範な地理的・地質的調査を支援するために4200万ユーロを投資しています。また、港周辺での持続可能な海洋経済の発展を目的とした9030万ユーロの「ハブ・アズール・ポルトガル」イニシアティブも計画されています。これにより、オフショア風力発電の生産やメンテナンスを支える港の役割も重要視されています。
ブルカオン長官は、ポルトガルがオフショア風力発電の最前線に立っていることを誇りに思い、特に浮体式風力発電が再生可能エネルギー拡大の有望な手段であると述べました。ノルウェーとの国際的なパートナーシップを強化し、この分野でのリーダーシップを確立する意義を強調しました。