2025年1月3日、クラークソンズリサーチは最新のグリーンテクノロジートラッカーを発表し、2024年のデータを基に、代替燃料の導入状況やエネルギー効率技術への投資の進展を示しました。2024年の新造船発注量は2007年以来の高水準で、代替燃料関連の発注が全体の50%を占め、820隻(62.2万GT)の発注がありました。LNG(液化天然ガス)が代替燃料発注の70%を占め、メタノールは14%に減少しました。
また、代替燃料に「対応可能」とされる船舶の発注も増加し、約5分の1を占めています。特に、アモニアとメタノールが選ばれています。2024年には、コンテナ船やカーキャリアなどのセクターで代替燃料の採用が進みましたが、ウルトラマックスやハンディサイズの船では低い割合にとどまりました。
今後の投資により、2030年までに全艦隊の20%以上が代替燃料対応になると予測されています。しかし、港のインフラや「グリーン」燃料の供給は依然として遅れており、特にメタノール供給の港は少ない状況です。老朽化した艦隊のエネルギー効率技術の改修が重要で、約1万0360隻に技術が導入されています。
2024年の世界的なGHG(温室効果ガス)排出量は前年比約4%増加し、COVID-19以前の水準を上回っています。クラークソンズリサーチの詳細なレポートは、Shipping Intelligence NetworkおよびWorld Fleet Registerの購読者向けに提供されています。