2025年1月3日、英国北海は世界最古の沖合の石油・ガス盆地の一つで、2000年代初頭から生産が減少しています。一方で、この地域は世界最大かつ最も急成長している沖合風力発電の盆地にもなっています。アメリカの次期大統領ドナルド・トランプは、北海を「開放し」、風力発電を排除すべきだとソーシャルメディアで発言しました。
北海での石油・ガスの探査は1960年代に始まり、1975年から商業生産が行われました。生産はピーク時の440万バレルから2024年には約100万バレルに減少し、2029年には660,000バレルにまで落ち込む見込みです。英国政府は北海の石油・ガス生産者に対する突発的利益税を38%に引き上げ、78%という世界でも高い税率にしました。この税は再生可能エネルギープロジェクトの資金調達に使われる予定です。
最近、シェルやエクソンモービル、シェブロンなどの企業は新しい盆地に焦点を当てるため、北海から撤退しています。北海での石油・ガス生産への支出は、2020年の117億ポンドから2029年には85億ポンドに減少すると予測されています。
また、イギリスは約15ギガワットの沖合風力発電所を持ち、2030年までに60ギガワットに四倍化する目標を掲げています。北海には世界最大の沖合風力発電所「ドッガーバンク」が建設中で、完成すれば600万世帯分の電力を供給できる見込みです。