米国製初の風力タービン設置船Charybdisが海上試験を開始

洋上風力発電

Charybdisは、米国初の風力タービン設置船(WTIV)で、テキサス州ブラウンズビルで海上試験を開始しました。この船は、米国で承認された最大の洋上風力プロジェクトである2.6ギガワットのCoastal Virginia Offshore Wind(CVOW)プロジェクトの建設に重要な役割を果たします。Charybdisは472フィートの長さで、14,000トン以上の国内産鋼材を使用し、10,000トン近くはアラバマ州、ノースカロライナ州、西バージニア州から調達されています。CVOWプロジェクトはバージニアビーチ沖に位置し、現在半分の工事が完了しており、2026年末の完成を目指しています。プロジェクトはすでに16のトランジションピースを設置し、4,300トンの洋上変電所も受け取っています。完成後は数十万世帯に電力を供給する見込みです。プロジェクトを監督するDominion Energyは、CVOWプロジェクトが数千の米国の雇用を生み出し、経済活動を活性化させていると報告しています。Dominion Energyの会長兼CEOであるBob Blueは、このプロジェクトはタービンの建設だけでなく、米国のエネルギー独立を進めることも目的であると述べました。Charybdisは12メガワット以上のタービンを扱うよう設計され、バージニア州ハンプトンロードから運用されます。Charybdisの建設は大規模な雇用創出をもたらし、ピーク時にはSeatrium AmFELS造船所で1,200人以上が働いていました。CVOWプロジェクトはコストが9%上昇し、107億ドルに達していますが、Dominion Energyは住宅顧客の月々の請求額がわずか43セントの増加にとどまると見込んでおり、消費者にとって手頃なプロジェクトであることを確保しています。

タイトルとURLをコピーしました