南アフリカはリチャーズベイ港に初の液化天然ガス(LNG)輸入ターミナルを開発する準備が整いました。Zululand Energy Terminalは、Vopak Terminal DurbanとTransnet Pipelines(TPL)の共同事業で、Transnet National Ports Authority(TNPA)との間で25年のターミナル運営契約(TOA)を正式に締結しました。この契約は2025年2月10日に署名され、Zululand Energy TerminalはリチャーズベイにLNG輸入ターミナルを建設、開発、資金調達、運営、維持する権利を得ました。
ターミナルの開発は2つのフェーズで行われます。フェーズ1では、135,000~174,000立方メートルの容量を持つ浮体式貯蔵ユニット(FSU)と、1日あたり約4億立方フィート(mmscfd)の処理能力を持つ陸上再ガス化施設を設置します。新しいパイプライン接続がLilly Pipelineを経由してEmpangeniとターミナルを結び、リチャーズベイ工業開発ゾーン(IDZ)の顧客に追加の接続ポイントを提供します。また、広範な配布のためのトラック積載施設もオプションとして含まれています。
フェーズ2では、FSUを最大22万立方メートルの恒久的な陸上貯蔵タンクに置き換え、ガスの供給能力を600 mmscfdに増加させ、リチャーズベイのGas-to-Powerプロジェクトを支援し、全国の産業に供給します。南アフリカはガス供給の減少に直面しており、老朽化した石炭火力発電所の閉鎖を準備しているため、このターミナルはエネルギー安全保障、産業発展、および発電と産業向けのガス供給オプションの拡大に重要な役割を果たします。
Zululand Energy Terminalは、容量配分プロセスの一環として潜在的な顧客との話し合いを進めており、最終投資決定(FID)は2026年を予定しており、買い手からの長期的なコミットメントの確保に依存します。Vopak South Africaの代表者は、このプロジェクトがVopakの産業およびガスターミナルの拡大戦略と、国に持続可能なエネルギーソリューションを提供する計画に合致していると述べました。