2025年3月25日、アメリカがベネズエラの石油を購入する国に対して25%の関税を課すと発表したため、ベネズエラの主要な石油港での重油の積み込みが遅れている。トランプ政権は、4月初めからこの関税を適用するとし、シェブロンに対してもベネズエラでの操業を5月27日までに終了するよう求めている。これにより、アメリカ以外のベネズエラ産原油の買い手、特に中国への圧力が強まっている。
ベネズエラの主要な石油港ホセでは、空いているバースがあり、3隻のスーパータンカーが積み込み中であったが、バホグレード港では積み込みを行っている船はなかった。ホセ周辺には約20隻の船が待機しており、最近では中空で出国した船もある。関税の実施に戸惑う顧客が多いため、今後数日間の積み込みや輸送に遅延が生じる可能性がある。
シェブロンは、ベネズエラでの操業終了までの期間が延長されたものの、そのライセンスの終了が近づいており、これが同社の待機船の数を減少させている。今月はシェブロンがチャーターしたベネズエラ産原油の貨物は7件にとどまり、2月の15件から減少している。