技術リーダーのABBと、海上・陸上・航空および物流ソリューションのグローバル企業CMA CGMグループが、新しいパラメトリックロールアルゴリズムの開発で協力しています。このソリューションは、CMA CGMが開発した理論的枠組みをABBのAbility™ OCTOPUSマリンアドバイザリーシステムに統合したものです。パラメトリックロールは、特にコンテナ船やローパックス船、自動車運搬船に影響を与える船舶の安全性に対する課題であり、大きな揺れを引き起こします。この新しいアルゴリズムは、極端なパラメトリックロールを検出し防止することで、事故や船舶の損傷、貨物の損失のリスクを低減し、海洋環境の保護にも寄与します。
CMA CGMは、このソリューションを自社のグローバル艦隊に展開し、ユーザー向けの包括的なトレーニングサービスも提供します。ABBはOCTOPUSシステムの設置やエンジニアリング、プロジェクト管理、試運転サービスを担当します。CMA CGMグループのエマニュエル・デルラン副社長は、この協力が業界の大きな前進を意味すると述べています。ABBのトマス・アリッパイネン海事サービスおよびデジタル責任者は、パラメトリックロールアルゴリズムに関する両社のパートナーシップが、船舶の安全性と運用効率の向上、環境保護への貢献を強調するものであると述べています。この新たな協力は、他の企業にも新しい技術の開発と採用を促すものとなるでしょう。
