ニュージーランドの旅客船Fiordland Navigatorが、2024年1月24日にDoubtful Soundで座礁した。Transport Accident Investigation Commission(TAIC)の報告によると、操縦士が操船中に眠ってしまった可能性が高い。船はDeep Coveを出発して一晩の観光旅行中で、Crooked Armを出る際に座礁した。乗船していた57人の乗客と9人の乗員のうち、数名が軽傷を負い、船にも中程度の損傷があった。緊急サービスは迅速に対応し、全員がDeep Coveに避難し、その夜Te Anauに送られた。
調査によると、操縦士は十分な休息を取らずに疲労を抱えていたとされ、疲労管理のガイドラインは適切に遵守されていなかった。また、操縦士は最近、眠気を引き起こす可能性のある薬を服用し始めており、これが眠りについた原因の一因である可能性があるものの、直接的な因果関係は確認できなかった。事故当時、操縦士はMaritime New Zealandの医療適性証明書を持っていたが、新たに服用する薬などの健康リスクを報告する義務はなかった。