2025年5月1日、DP Worldのマプト港におけるコンテナターミナルの1億6500万ドルの拡張工事が正式に開始されました。モザンビークの交通・物流大臣、ジョアン・ジョルジェ・マトロンブ氏が出席しました。この拡張は、グローバルな貿易需要に応えるための長期戦略の一環であり、数千の新たな雇用を創出し、モザンビークの経済成長に寄与することを目指しています。プロジェクトでは、港の能力が向上し、マプトが南部アフリカの貿易・物流の中心地として位置づけられ、大型コンテナ船の通行が可能になります。
港は最新の技術とインフラで装備され、運用能力と効率が向上します。ターミナルのヤード容量は6.48ヘクタール増加し、処理能力は255,000TEUから530,000TEUに倍増します。また、埠頭の長さは650メートルに延長され、水深は16メートルに深くなります。新たに導入される設備には、ポストパナマックス船に対応可能な3基のシップ・トゥ・ショアクレーンや、既存の移動式港湾クレーンと補完する拡充されたRTGクレーンが含まれます。冷蔵コンテナの容量は700以上に増加し、農業輸出の拡大を支援します。
さらに、完全自動化された運用を実現するための技術的な改善が行われ、光学文字認識技術を用いたゲート施設の自動化により、コンテナ番号や状態、顧客の識別プロセスが効率化され、取引時間が短縮されます。ターミナル運用システム（TOS）の強化や、強力な車両予約システム（VBS）の導入、港の顧客コミュニティシステム（CCS）のデジタル化も進められ、船会社や税関、銀行との接続が改善されます。プロジェクトは労働者の福利厚生も重視し、新しい施設が整備され、スキルのある労働力が確保されます。セキュリティ対策も強化され、監視体制や高度なCCTV技術が導入され、運営の安全性が向上します。
