HD Hyundaiは、アメリカのEdison Chouest Offshore(ECO)と戦略的船舶建造協力を開始し、米国商業船舶の建造に関する包括的なパートナーシップを締結しました。締結式は2023年6月20日にルイジアナ州ニューオーリンズのECO本社で行われ、HD HyundaiのPlanning部門責任者Hannae Choi氏とECOの会長Gary Chouest氏が出席しました。両社はLNGデュアル燃料のコンテナ船の建造で協力することに合意しました。
ECOはアメリカに5つの商業造船所を持つ造船グループで、300隻のオフショア支援船を運営しており、業界内での競争力を示しています。最近、ECOはアメリカ最大の民間造船グループであるBollinger ShipyardとともにUnited Shipbuilding Alliance(USA)を結成しました。
2022年から2024年の3年間で、アメリカの造船所はわずか3隻の3,600 TEUクラスのコンテナ船の受注しかなかったため、ECOはHD Hyundaiとの協力を模索しました。HD Hyundaiは、アメリカ市場での事業拡大と重要な同盟国との関係強化を認識し、ECOとの戦略的パートナーシップに合意しました。
両社は2028年までにECOの造船所で中型コンテナ船を共同建造する計画で、HD Hyundaiは船舶設計支援、設備調達、建設技術支援を行い、部分的に船ブロックを製造・供給します。また、重要な技術資産への投資も行います。両社はこの協力を通じて、破氷船、軍艦、クレーンなど他の分野へのパートナーシップの拡大を目指しています。
HD Hyundaiの公式は「アメリカは私たちにとって強力な同盟国であり、重要なビジネスパートナーです」と述べ、ECOとの協力を通じてアメリカの造船業の活性化と国家安全保障の強化を支援することを目指しています。また、HD Hyundaiはアメリカと韓国の造船・海事分野での協力強化にも取り組んでおり、今年4月にはアメリカの最大の防衛造船業者Huntington Ingalls Industriesおよび防衛関連設備の主要供給業者Fairbanks Morse Defenseとのビジネス契約を締結しました。さらに、昨年7月にはミシガン大学とソウル大学との教育協力に関する覚書(MOU)を締結し、造船業界の人材育成を目指しています。