インド企業が、アメリカの制裁警告にもかかわらず、ロシアに爆発性化合物を輸出した。

2025年7月24日、インドの企業がロシアに対し、軍事用途の爆薬化合物HMX（オクトゲン）を140万ドル相当で出荷したことが、インドの税関データから明らかになった。これは、ロシアのウクライナ侵攻を支援する企業に対してアメリカが制裁を警告している中での出来事である。受取企業の一つであるPromsintezは、ウクライナのSBU安全保障局によれば、ウクライナ軍と関わりがあるという。ウクライナは、Promsintezの工場に対してドローン攻撃を実施したことも報告されている。HMXは、ミサイルや魚雷の弾頭、ロケットモーター、爆発性弾丸、先進的な軍事システム用のプラスチック結合爆薬に広く使用されており、アメリカ政府はこれを「ロシアの戦争努力にとって重要」と見なしている。インドは最近アメリカとの関係を強化しているが、ロシアとの長年の軍事および経済的な結びつきを維持している。また、インドのロシアとの貿易、特にロシア産石油の購入は堅調であり、西側諸国がロシアの戦争経済を制裁で打撃しようとする中でも変わらない。トランプ大統領は、ロシア産原油の購入を続ける国に対して100％の関税を課すと警告した。