2025年12月15日、イタリアのCimolai Technologyは、ヨーロッパで現在進行中の最大のクレーンプロジェクトの一つである、ポルト・ディ・キオッジャにおける800トンのレールマウント型ゴリアテクレーンの主桁のリフトと設置を完了しました。このリフトは、国際的な重工業プロジェクトの重要な技術段階の終了を示しています。完成後、各クレーンは高さ約110メートル、スパン118メートルとなり、海軍および重工業用途向けに建設された中で最大のものの一つになります。
初号機は2025年12月末までに完全に組み立てられ、2号機は2026年春までに完成予定です。クレーンは2026年夏に完全に組み立てられた状態で海上輸送される予定です。Cimolai Technologyは、両クレーンのエンジニアリング、製造、組立、試験、配送を担当しており、海軍の重いリフト作業に適した設計となっています。2台のクレーンを連携させることで、合計1,600トンのリフト能力を持ち、大型船セクションや重いモジュールの取り扱いを可能にします。
プロジェクトの特異な点は、クレーンを顧客の造船所で組み立てるのではなく、Cimolai Technologyがキオッジャで完全に組み立て、試験を行った後、海上で輸送する点です。この方法により、最終目的地の造船所での作業が中断されることなく、迅速な運用開始が可能になります。
このプロジェクトは、Cimolai Technologyグループの統合能力を強調しており、ACCのArmando Cimolai Centro Serviziが構造鋼部品の製造を担当しています。キオッジャの施設は45,000平方メートル以上の広さを持ち、港関連の産業活動に指定された地域に位置し、産業、港湾当局、地域機関との協力のモデルとなっています。
Cimolai TechnologyグループのCEO、Roberto Cimolai氏は、「初号機の主桁のリフト完了は、Cimolai Technologyの革新能力の象徴的な目標を示しています」と述べています。この成功により、Cimolai Technologyは船舶建造、インフラ、産業市場における重いリフトシステムのグローバルリーダーとしての地位を確立し、現在進行中のヨーロッパの海事セクターで最も野心的なクレーンプロジェクトの一つを推進しています。

