グローバルバンカー指標は引き続き下降傾向にある。

第10週の終わりに、Marine Bunker Exchange (MABUX) の指数は引き続き下落傾向にありました。380 HSFO指数は12.33米ドル下がり500.92米ドル/MT、VLSFO指数は16.57米ドル減少し585.85米ドル/MT、MGO指数は17.28米ドル下がり774.24米ドル/MTとなりました。MABUXの公式によれば、世界のバンカー市場は中程度の減少を続けています。また、MABUX Global Scrubber Spread (SS)は、380 HSFOとVLSFOの価格差が4.24米ドル減少し、100米ドルの損益分岐点を大きく下回りました。ロッテルダムではSS Spreadが14米ドル下がり63米ドル、シンガポールでも8米ドル減少し45米ドルとなりました。これにより、Global SS Spreadは一貫して下落し、VLSFO+Scrubberの組み合わせの収益性が低下しています。さらに、今夏のヨーロッパの天然ガスのプレミアムは、穏やかな気温とウクライナ紛争終結の話し合いの進展により緩和されています。通常、冬のガス価格は夏より高いですが、2025年初めからは気温の低下とヨーロッパのガス供給の急減により、夏の先物価格が上昇しています。それでも、現在のプレミアムでは夏の在庫確保が経済的に難しい状況です。ドイツを含む主要なヨーロッパ経済圏の電力会社や市場運営者は、2025/2026年の冬に向けて天然ガス備蓄の再構築を支援するよう政府に要請しています。