英国海軍は、完全自律型の機雷対策艦RNMB Ariadneを初めて受け取りました。この艦は、乗組員を危険にさらすことなく海中の機雷を検出・破壊するために設計されています。RNMB Ariadneは、伝統的な方法に代わる最先端の自動化技術を用いており、Thales UKとの1億8400万ポンドの契約に基づいて英国で設計・製造されました。この投資により、プリマス、ポーツマス、スコットランド、サマセットで200以上の雇用が支援されています。
Ariadneは、海軍の機雷識別能力を向上させ、危険区域から人員を遠ざけることが期待されています。この無人水上艦(USV)は、12メートルの長さを持ち、港や母艦から展開可能です。また、世界で最も先進的なトウドソナー技術の一つであるThales TSAMソナーシステムを使用して、海底の機雷を探知します。
この艦は、国内水域及び国際任務の両方で運用される見込みです。公式発表によれば、自律型の機雷戦への移行は、作戦効率を向上させ、海軍人員のリスクを大幅に減少させるとされています。英国政府は、このプロジェクトが防衛能力を強化するだけでなく、防衛分野の熟練した職を支援することで国家経済の成長にも寄与することを示しています。
この投資は、総契約額が3億6100万ポンドの英国-フランス共同プログラムの一部であり、共同兵器協力機関(OCCAR)が管理しています。この発表は、首相が2027年までにGDPの2.5%に防衛支出を増加させるとの最近のコミットメントを受けたものです。英国海軍は、2024年9月にクライド湾でプロトタイプ艦RNMB Apolloの試験に成功しました。これに続き、乗員はThales UKと共に訓練を受け、完全な運用評価を行う予定です。