台湾造船公司(CSBC)は、高雄の大発造船所で開催された発表イベントで、国内初の無人水上艦(USV)「Endeavour Manta」を公開しました。この艦は全長8.6メートル、幅3.7メートルで、1トン以上の積載能力を持ち、最大速度は35ノット(約64.82 km/h)を超えます。4G、無線周波数、衛星通信など複数の遠隔操作通信モードを備え、群制御モード、自律航行、衝突回避、AIターゲット認識、ハイジャック防止機能などの先端技術を搭載しています。船体は繊維強化プラスチック(FRP)で作られ、耐久性と過酷な海況への耐性を確保しています。CSBCの黄承弘会長は、艦の設計が操縦性と航海性を重視していると述べました。Endeavour Mantaはトリマラン船体設計を採用しており、台湾海峡の荒れた海況に対応しています。
戦闘シナリオでは、艦は両側に外部取り付けされた軽魚雷や、艦首に高爆薬を装備でき、敵艦に対する飽和攻撃を実行することが可能です。群制御機能により、1つの制御コンソールで最大50隻のUSVを同時に管理できます。また、CSBCは「デ・レッドサプライチェーン」アプローチを強調し、中国製部品を一切使用せず、ほとんどのシステムを国内で製造しています。ただし、衛星通信システムと外部モーターは外国の供給業者から調達されています。