ウォレニウス・マリンが世界初の風力推進PCTC船の革新的な船舶デザインを試験中。

ウォレニウス・マリン（Soyaグループの一部）は、世界初の風力駆動PCTC（純自動車・トラック運搬船）の実現に向けて、先進的な風洞試験を行っています。試験は、風速約250キロメートルの風洞があるヨーテボリで行われ、KTH、RISE、Oceanbirdの専門家が参加しています。RISE海事部門が、1.2トンの5×2メートル模型を使用して、船舶の空力性能をシミュレーションしています。これまで船体なしでの風帆の試験が行われていましたが、船体と翼の組み合わせによるフルスケールモデルの試験が行われるのは初めてです。ウォレニウス・マリンのプロジェクトマネージャー、カール・ファーゲレンは、デザインの最終化に向けて、運用および技術的要件を満たすことが重要だと述べています。専門家によると、船体と多翼の風洞試験は、風力駆動PCTC船の開発における重要なマイルストーンとなります。次のマイルストーンは2025年に、Oceanbirdのウィングセイルがウォレニウス・ウィルヘルムセンの船「TIRRANNA」で実際に試験される際に達成されます。