ノルウェーのエネルギー規制当局であるノルウェー水資源・エネルギー局(NVE)は、将来の洋上風力発電に最適な4つの地域を特定したと発表しました。政府はこれらの結果を基に、どの地域を進めるかを決定するための協議を行っています。ノルウェーは2040年までに30ギガワットの洋上風力発電を可能にするための土地を開放する計画であり、これにより電力生産能力が約75%増加する見込みです。
NVEは最初に20の適地を特定し、その中から3つの地域を最も適していると評価しました。さらに調査を進めた結果、南ノルウェーの4つの地域が経済的、風況、電力網の条件が良好で、環境や他の産業への影響が比較的少ないことがわかりました。政府はどの地域を選ぶかを決定する必要があり、具体的にいくつの地域を進めるかは未定です。
エネルギー大臣のTerje Aaslandは、業界や他の利害関係者からの意見を求める公的協議を行い、地域の支持と電力の需要を考慮すると述べました。また、NVEのKjetil Lundは、現在のところノルウェーの洋上風力は大規模な財政支援なしでは利益が出ないと報告しました。エネルギー大臣は将来の補助金についてはコメントを避けたものの、洋上風力のコストは時間と共に下がると期待しています。