2024年12月12日、イベリアドローラと日本の関西電力は、新たな共同投資を通じて提携を拡大した。関西電力はイベリアドローラの風力発電プロジェクト「ウィンダンカー」に参加し、49%の持分を取得する一方、イベリアドローラは51%を保持し、プロジェクトの管理を行う。ウィンダンカーはドイツのバルティック海に位置し、315MWの発電能力を持つ予定で、2026年第4四半期に稼働開始となる。このプロジェクトの全体価値は12.8億ユーロで、MWあたり410万ユーロという評価がされている。
この合意は、イベリアドローラが電力会社「Electricity North West」を買収した際に関西電力が12%の持分を持っていたことから、両社の関係を強化する。また、イベリアドローラは高信用度の国々での成長を加速するための資産回転計画を進めている。ウィンダンカー風力発電所は、15MWの風力タービン21基を持ち、すでに100%の生産量を長期契約で販売済みである。
イベリアドローラは、現在2400MWの海上風力発電能力を持ち、2026年末までに4800MWを目指している。また、同社はすでに運営中の4つの風力発電所を持ち、他にも2025年と2026年に稼働予定の4つの風力発電所が建設中である。これらのプロジェクトへの投資額は150億ユーロに達しており、さらなる成長を促進するための長期的な提携も締結している。