Vessevは、電動海洋性能を再定義するポッド式推進システム「VS-Drive」を発表しました。商業用電動ハイドロフォイル船を設計・製造するVessevの最新イノベーションであるVS-Driveは、高度なアクティブ冷却機能とカスタムのダイレクトドライブブラシレスモーターを組み合わせたモジュラー設計の潜水モーターです。このシステムは、Vessevの9メートルのバッテリー電動ハイドロフォイルカタマラン「VS-9」を駆動し、スムーズで静かな無排出の航行を実現します。将来的には、12メートルや18メートルのモデル、さらには近く販売予定のレクリエーショナルボートにも展開される予定です。
VS-Driveは、モーターをプロペラに直接接続し、ギアボックスや長いドライブシャフトを排除することで、内部燃焼エンジンよりも可動部品が少なく、エネルギー損失を減少させ、効率を向上させています。このモーターは、25ノットで65 kW（90馬力）の連続出力を持ち、長寿命のベアリングとリアルタイムでシステムの健康と性能を監視するセンサーを備えています。モジュラー設計により、部品は簡単に分解・整備でき、オペレーターに安心感を提供します。
さらに、VS-Driveのベクタブルラダー取り付けは低速での操縦性を向上させ、Vessevの完全に格納可能なフォイリングシステムと組み合わせることで、さまざまな海洋環境やマリーナの構成での運用を容易にします。VS-Driveの開発は、ニュージーランド政府の低排出輸送ファンドから共同資金を受けており、EECA（エネルギー効率改善・保全機構）が管理しています。
