カールスルーエ地域評議会は、ネッカー川にB32国道を通す667メートル長、約65メートル高の橋を建設しています。作業にはLR 1700-1.0クローラークレーンとLTM 1650-8.1モバイルクレーンが使用され、大型の鋼板を橋のデッキ下に持ち上げて配置するという高度な技術が求められました。この橋は、ケーブル支柱とプレストレストコンクリート橋の要素を組み合わせたエクストラドーズ構造で、細長いデッキが優雅なプロファイルを持ち、最大157メートルの長さと14センチメートルの厚さの鋼板が強度と安定性を確保しています。
時間を節約するため、鋼板は地上で大きなセクションに溶接され、最大70トンの単一部品として持ち上げられました。リフティング機器を含め、各荷物は最大102トンに達し、谷底から65メートル持ち上げられました。LR 1700-1.0は132メートルのブームと375トンのバラストを備え、最も重い荷物を扱いました。南側のセクションでは、LTM 1650-8.1とのタンデムリフトが必要でした。
LiebherrのVarioTrayとV-Frameシステムは、バラストの正確な調整を可能にし、「VarioTrayとV-Frameがなければ、この形での作業は不可能だった」とクレーンオペレーターのRalf Paladey氏は述べています。現場はネッカー川と鉄道に挟まれ、8軸の低床トレーラーで狭い谷道を通って機材を輸送する必要がありました。「組み立て自体も精密作業だった」とオペレーターのRalf Hofmann氏が指摘しています。
LiebherrのLICCON展開プランナーとCADシミュレーションを活用し、Wiesbauerがすべてのリフトを最適化しました。スペースと地形の制約から大きなクレーンは検討されましたが、最終的に除外されました。数日間の慎重な調整作業の結果、すべての鋼板が無事に設置され、精密なエンジニアリング、高度な技術、チームワークの証となりました。

