ボランティアが黒海の石油流出に立ち向かう。

2024年12月20日、ロシアの黒海沿岸で、ボランティアたちが老朽化した石油タンカーから漏れた大量の粘着性のある石油を掃除するために奮闘しています。この事故は、ロシアのプーチン大統領が「環境災害」と呼ぶもので、クリミアとロシア本土を隔てるケルチ海峡で発生しました。二隻のタンカーが週末の嵐で大きな損傷を受け、一隻は半分に割れ、乗組員の一人が死亡しました。ボランティアたちは、石油と黒ずんだ砂を白い袋に詰めてトラックで運び出し、油に濡れた海鳥の救助センターも設けられました。約500羽の鳥が治療されましたが、30羽以上が死亡しました。事故現場は海鳥やイルカの重要な生息地であり、影響は長期にわたると考えられています。ケルチ海峡はロシアの穀物や燃料の輸出ルートでもあり、タンカーは合計で約9,200トンの石油製品を積んでいたとされています。事故の責任を問われ、船長たちは拘留されています。