ベトナム当局は、Nasdaq上場のStar Bulk Carriersが所有する大型バルクキャリア「Star Bueno」を、クアンガイ省のダン・クアット港近くで強いモンスーンの風と高波により座礁した後、再浮揚しました。この船は、南アフリカのサルダーニャ湾からダン・クアット港へ174,790トンの鉄鉱石を運んでおり、2010年建造の179,000デッドウェイトトン(DWT)のリベリア船籍でした。事件は10月25日に発生し、22人の乗組員が乗船していました。天候が悪化する中、艦長は左アンカーが引きずられていることに気づきましたが、エンジン全開でも制御を取り戻せず座礁しました。
ダン・クアット港の海上保安隊とクアンガイ海事港局が迅速に救助活動を開始し、3隻のタグボートが派遣されました。10月29日には「Star Bueno」が無事に再浮揚され、安全な停泊地に移動しました。検査の結果、船の一部の貨物室に海水が入っていたことが報告され、後に移動式機器を使って排水されました。クアンガイ海事局は船の安全および汚染防止計画の準備を求めました。
全乗組員の22人は無事との報告があり、当局は依然として強いモンスーンの風や高波による沈没や油漏れ、鉄鉱石の流出のリスクがあると警告しました。11月1日、ベトナム海事水路局は、クアンガイ港局や救助ユニット、荷主とオンライン会議を行い、台風「カルマエギ」の接近に備えた緊急の安全対策について話し合いました。台風は11月6日から7日ごろに上陸し、大雨と洪水をもたらす見込みです。海事局と救助センターの担当者は、ダン・クアット港近くに前方指揮所を設置し、救助作業と状況の監視を行っています。

