ロシアの黒海沿岸で発生した大規模な石油流出事故の清掃活動を行っているボランティアたちが、プーチン大統領に対して緊急支援を求める動画を公開しました。彼らは地元当局だけでは対処しきれないと訴えています。この汚染は人気のリゾート地アナパの砂浜を覆い、海鳥やイルカ、ネズミイルカに深刻な影響を及ぼしています。事故は12月15日に老朽化したタンカー2隻が嵐に遭遇し、一隻が半分に裂け、もう一隻が座礁したことが原因です。
プーチン大統領はこの事故を「生態的災害」と呼び、ロシアの緊急事態省によると、現在1万人以上が清掃に関与しています。しかし、約30人の地元ボランティアたちは、彼らの活動が十分な専門知識や技術を持たない地元当局にとって大きすぎるとし、モスクワからの緊急支援を求めました。彼らは、専門の清掃作業員や汚染に特化した科学者、海鳥の治療を行う獣医を派遣するよう要求しています。
自然資源と環境省のアレクサンダー・コズロフ大臣は、アナパを訪れて清掃状況を監視し、366台の機材が使用されていると報告しました。州のテレビによると、すでに40キロの海岸が清掃されたとのことですが、コズロフ氏は天候が厳しく、海のバリアを設置してもまだ油が浜に押し寄せていると述べました。